ソース小泉首相の靖国神社参拝継続の意向を示した国会答弁を中国の孔報道局長が批判した部分を中国共産党機関紙である人民日報や他の主要各紙は一切報道しなかったとのこと。どうやら中国政府は自ら蒔いた種を刈り取るのに励んでるようですね。
確かに、日本国の総理大臣らが靖国神社に参拝することに対して、外国がとやかく批判するのは完全な内政干渉ですね。じゃ、これがなんで外交問題になったのでしょうか。
戦後の歴代の総理大臣で靖国神社に参拝したのは次の方々です。
東久邇宮稔彦王(1回)幣原喜重郎(2回)吉田茂(5回)岸信介(2回)池田勇人(5回)佐藤栄作(11回)
田中角栄(5回)三木武夫(3回)福田赳夫(4回)大平正芳(3回)鈴木善幸(9回)中曽根康弘(10回)
橋本龍太郎(1回)小泉純一郎(4回)
ちなみに参拝しなかった総理は次の方々です。
片山 哲 芦田 均 鳩山一郎 石橋湛山
竹下 登 宇野宗佑 海部俊樹 宮沢喜一
細川護煕 羽田 務 村山富一
小渕恵三 森嘉朗
1978年10月に東京裁判における「いわゆる」A級戦犯14人が合祀され、翌1979年4月19日に新聞報道により一般に知られるようになりました。ということは大平さん以降はA級戦犯とされた14人が合祀されているというのは周知の事実と言ってよいでしょう。この間、中国は総理の靖国参拝を巡って非難はしておりません。したがって、1984年の中曽根さんの参拝までは完全な内政問題だったわけです。
ところが翌1985年(昭和60年)の中曽根さん(10回目)のとき中国は抗議をしました。外交問題となったわけです。
では、この年は何が違ったのか?
中曽根さんはこの年の8月15日に靖国神社へ参拝しましたが、「内閣総理大臣として参拝した」と発言したのです。つまり、公式参拝(公人として参拝)を明言したわけですね。これは三木さんのときに「私人として」という発言があり、これ以降、総理が参拝するたびに「私人か公人か」という問題があり、中曽根さんなりにこの問題に決着をつけるつもりだったのでしょう。
ということは、今までの経緯からして中国は
靖国神社に「いわゆる」A級戦犯が合祀されているのは問題ではない。
その靖国神社に内閣総理大臣が私的に参拝するのは問題ではない。
その靖国神社に内閣総理大臣が公的に参拝するのは問題!
ということになります。
しかし、今回の中国側の非難を聞いていると・・・
中国外務省の孔泉報道官は「靖国神社問題は、ただ単に死者を追悼するということではない。靖国には、中国やアジアの人々の血で両手が汚されたA級戦犯がいるのだ」と強い口調で小泉総理の発言を非難・・・
となっており???です。筋が通っていないような・・・。
靖国神社が「いわゆる」A級戦犯を合祀するのは靖国神社の意思です。日本政府が合祀するなとか言えません。まして外国が非難するのは問題外です。
また、内閣総理大臣が公人として参拝するという行為がどうのこうのっていうのは内政問題(憲法問題)です。
だから外国が靖国問題に口だしするのは内政干渉なんですね。
じゃ、どこに問題があったかと言うと、中曽根公式参拝の翌年、後藤田正晴官房長官が「靖国神社がA級戦犯を合祀していること等もあって、昨年実施した公式参拝は近隣諸国の国民の間に批判を生み、過去の戦争への反省と平和友好への決意に対する誤解と不信さえ生まれるおそれがある」との談話を発表して公式参拝は見送られることとなったと言う点です。外国(中韓)の批判で腰砕けになり、付け入る隙を与えた中曽根内閣です。中韓の心情を考慮したんでしょうが、この日本的謙譲の精神が裏目に出たというかんじでしょうか。こと外交に関する限り、あまり弱みは見せないほうがいいということでしょうね。その点に関しては中国を見習うべきですね。
小泉さんは、今の状態を中曽根さん以前に戻したいようですね。今のところ中国各紙を黙らせたという点でやや優勢ですが、果たしてこのまま寄り切れるかどうか・・・。